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■ひご野菜の普及目指し

 JA熊本市農業支援センターは5月1日、同市小山町の畑(約12アール)で熊本市が指定する「ひご野菜」の栽培を通して県立熊本農業高校の生徒たちと交流しました。

 伝統・特産野菜を広く知ってもらい栽培の普及につなげようと、同センターが初めて企画。同校園芸果樹科の生徒ら10人は、市やJAの職員と共同でひご野菜の一つ「春日ぼうぶら」を定植しました。

 生徒たちはJA職員らの指導を受けながら作業。事前に堆肥を施しておいた7列の畝(長さ30メートル、幅6メートル)に、春日ぼうぶらの苗56株を3メートル間隔に植えつけました。除草や追肥などの管理を経て、約3カ月後に収穫予定。

 ひご野菜は同市近郊で古くから栽培される「水前寺菜」や「熊本いんげん」など15品目。平成19年から校内でひご野菜を栽培している同校は、農林水産省が提唱する「地域に根ざした食育」全国コンクールで農水大臣賞を受賞。園芸果樹科ひご野菜プロジェクトメンバーで3年生の副島恵梨奈さんと福島由美さんは「小学生がいる家族の収穫体験や、住民らに販売した苗で育った野菜を持ち寄ってもらい校内で行う料理教室などを通じ普及に努めている。郷土の野菜を大切にしていきたい」と話していました。

 JAでは今後も、熊本市や同校と連携し同野菜の振興に取り組んでいく計画です。

春日ぼうぶらの苗を植える熊本農高の生徒ら