熊本市農協スティックセニョール部会が産地化を目指している茎ブロッコリー「スティックセニョール」の生産は、管内の西南地区で本格的に広がっています。
平成21年産は生産農家29戸が3.8㌶で栽培。初出荷した昨年11月下旬以降、根の張りや茎葉の伸長など生育は良好。3月中旬まで1万2000ケース(1ケース3㌔)の出荷を見込んでいます。
出荷ピークを迎えた1月24日、生産者は収穫作業に追われています。スティックセニョールは、ブロッコリーと同様に茎の頭に花らい(頂花らい)を付けますが、これを収穫するブロッコリーと異なり脇から育つ側花らいを収穫します。このため、生産者らは収穫前に頂花らいを取り除く摘芯作業も行います。
部会長の上村恒治さん(60)は「側花らいの生育は摘芯の影響が大きいため、時期が遅れないように管理してきた。品質を厳選したものを消費者にお届けしたい」と話します。
スティックセニョールにはカロテン、ビタミンC・E、サルフォラファンが豊富に含まれており栄養価も高い。天ぷらや、固めに茹でてサラダやスープの具に、シャキシャキとした茎は炒め物などに使うと魅力を発揮します。
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