1. トップページ
  2. トピックス

■昔の農機具で脱穀を体験

 伝統的な季節行事を地域一体で取り組み農村環境の保全や地下水涵養など農業の多面的役割を学んでもらう「あ・さ・ひ・ば田んぼの学校」が10月25日、熊本市のJA秋津カントリーエレベーターで開かれ、地域の小学生ら約100人が参加しました。同市の秋津地域資源保全隊や水土里ネット秋津飯野、地元4校区(秋津・桜木・桜木東・若葉)PTA、JA熊本市などでつくる田んぼの学校実行委員会主催。
 あいにくの雨となったこの日は、昔農家で利用されていた千歯こきと足踏み脱穀機を使い、児童らは脱穀作業を体験。水土里ネットの水上正徳理事長(69)から千歯こきが足踏み脱穀機に進化していった歴史などの説明を聞くと、地元農家に教わりながら稲穂からもみを収穫。空き瓶と棒を使って玄米作りにも取り組みました。また、葉などを取り除いてもみだけを選別する唐みと呼ばれる機械も登場し、子どもたちは先人の苦労を体感しました。
 若葉小5年の波多江花鈴さんは「どの作業も力が必要で大変。昔の人はすごい」と感動していました。
 収穫した米は同校区の給食用に贈られ、来月、地元の公民館で行う「市民の集い」で参加者全員に配布されます。

足踏み脱穀機で稲穂からもみを取る児童