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■「くまさんの力」全量1等

 高温耐性に優れている水稲の新品種「くまさんの力」の刈り取り作業がJA熊本市管内で10月10日から始まっており、これまでの検査(22日現在)では全量(約12㌧)が1等に格付けされました。
 JA管内の平成21年産水稲うるちは「ヒノヒカリ」約700㌶と「森のくまさん」約500㌶が全体の7割を占める主力品種ですが、ここ数年続いている高温障害による米の品質低下を打開するために「くまさんの力」を導入。熊本県農業研究センター(合志市)が育成した品種で、初年度は125㌶に作付けました。
 高温条件下でも白未熟粒の発生が既存の品種と比較して少なく、品質が良いだけでなく収量や食味も期待できるのが特徴です。同市秋津の試験田では反当り10・5俵の収量を記録しました。
 22年産は県全体で約1100㌶を作付ける計画で、同JAは約600㌶の大幅増を見込んでいます。
 JAでは今後、消費者を対象にした新米試食会などの開催で動向を見極め、翌年度以降の本格的な流通・販売につなげる計画です。