全国有数のナス産地である熊本市西南地域で生産されるナス「でこなす」の選果が9月25日、同市会富町のJA熊本市野菜選果施設で始まりました。初日は約6㌧を選果し、中京や関西の市場を中心に1500ケース(1ケース4㌔㌘)を初出荷しました。
品種は「筑陽」。外観は鮮やかな濃い紫色でつやがあり、果肉は緻密であくが少なく、どんな料理にも向くのが特長。今年産は8月中旬の定植以降好天に恵まれ、張りのある品質の良いナスに仕上がりました。
ハウス栽培の「でこなす」は、JA熊本市茄子部会の共販農家172戸が70㌶で生産。九州農政局によると、市町村別で数字の残る2006年のナス産出額は熊本市が48億7000万円で全国1位。全戸がエコファーマーの認定を取得している部会では、責任産地として安全安心なナス作りに努めています。
部会長の後藤義明さん(60)は、「品質の均一化や安定出荷に努め、ボリューム感のあるおいしいナスを多くの消費者に食べてもらいたい」と話します。
今年はJA管内で1万1480㌧の生産販売を見込んでおり、出荷は来年の6月末まで。主な出荷先は関東・東海・関西地方で、地元の熊本地方卸売市場にも出荷します。
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