あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

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「高砂レンコン」出荷開始・JA熊本市高砂蓮根部会

 熊本市西区の有明海に面した温暖な気候と豊かな水環境の中で育った「高砂レンコン」の出荷が始まりました。土中で育ったレンコンは水圧を使って掘り出します。収穫後、生産者が箱に手詰めをして、主に関東地方へ送る「洗い」と、中京、中国・九州地方へ送る「泥つき」に分けます。
 初出荷日の5月19日には、「洗い」100ケース(1ケース2キロ)、「泥つき」130ケース(同)が出揃いました。総出荷量200トン、販売金額2億円を目指します。
 JA熊本市高砂蓮根(れんこん)部会は、藤本孝信さん(71)のハウスで初掘り取りをしました。収穫したてのレンコンで、出荷査定会も開催。関節や太り具合、重さを確認。出荷規定や家庭選別について協議しました。
 部会は24戸が約36ヘクタールで栽培。部会でエコファーマーを取得し、農薬と化学肥料の削減に努めています。鮮度保持シートを取り入れ、出荷の際の品質管理・作業簡潔化に取り組んでいます。早朝に収穫したレンコンは鮮度を保つため、翌日市場に届くようにトラック便や空輸で消費地へ輸送します。
 木村敏朗部会長は「今年も例年同様、白くみずみずしいレンコンが出来ています。コロナ禍で自宅ご飯が増える今、レンコンを色んな料理に活用してほしいです」と話しました。


乙畠そば満開・例年以上の仕上がり・乙畠営農組合

 熊本市南区畠口町の乙畠地区で、3月下旬に播種された春ソバの花が満開となり、一面の白い花畑が広がっています。有明海に面した海岸沿いの地区で、温暖な気候が全国でも珍しい春ソバ栽培に適しています。開花期には観光作物として見物客で賑わいを見せます。
 乙畠営農組合は、水田の有効利用と地域活性化を目的として、5ヘクタールでオペレーター10人が、水稲作付け前の休耕田を有効利用し、春ソバ「春のいぶき」を栽培しています。2021年度は種まきと肥料配布を機械を使って実施。また、試験的に肥料の量を調整しました。10アールにつき、20キロ・40キロの2パターンで肥料を振り試験。どちらも例年にない上出来な仕上がりになり、生育期の災害もなく順調に生育しています。岡村泰典組合長は「今年は今までで一番良いできに仕上がりました。良い物を作るため、様々な試験を実施していきたいです。6月の収穫に向けて準備を進めていきます」と話しました。
 今年はコロナの影響で中止となったが、同組合は、毎年地元の保育園や子供会等を対象に、種まきや収穫体験、そば打ち体験、試食会などのイベントを開催し、食育教育にも積極的に取り組んでいます。
 収穫された春ソバは、玄ソバとして製粉業者に販売。一部は乾麺に加工し、「乙畠そば」としてJA熊本市の各支店で販売します。


子ども食堂にタマネギ、大根提供・JA熊本市女性部

 JA熊本市女性部は、地域貢献活動の一環として、熊本市が取り組む子ども・子育て支援事業「子ども食堂」に大根とタマネギを提供しました。孤食の子どもたちへ農産物のふれあいを通して食することの楽しさや新鮮な野菜を食べてもらうため、子ども食堂に参加する団体へ提供する野菜の栽培に取り組んでいます。また、子ども食堂を通して、地域の高齢者や留学生にも支援しています。
 5月11日に中央区南熊本の本店で、1団体につき、大根20本、タマネギ約35キロを10団体の子ども食堂の各代表者へ手渡ししました。
 提供した大根とタマネギは女性部が管理する子ども食堂支援用の畑で収穫したものです。無農薬栽培の為、安全・安心な物を提供しています。受け取った熊本YWCAなかよしクラブの吉村千恵さんは「毎回支援いただき、とてもありがたいです。頂いた野菜は新鮮でおいしいので、食堂みんなから喜ばれています」と話しました。
 女性部の瀬上カチ子部長は「今は、畑2、3ヵ所で支援する野菜を栽培していますが、最終的には全地域で取り組みたいです。自分たちの無理のない範囲で、計画的に取り組んでいきたいです」と意気込みを話しました。


新型コロナウイルス感染症対策について


●新型コロナウイルス感染症対策について●
 

 JA熊本市では新型コロナウイルス感染症への対策として、店舗窓口等に飛沫防止スクリーンと消毒液を設置しております。また、農産物生産者の生産、販売活動が停止する等の事態を防止し、完成リスクの軽減を図るため、本店及び選果施設にサーモカメラを導入しています。

 

《サーモカメラ設置施設》

柑橘選果施設 | 北部選果施設 | 野菜選果施設


もち麦収穫開始・健康食材として試験栽培・供合営農組合

 JA熊本市東部支店管内で5月上旬、2021年産もち麦の収穫が始まりました。品種は「くすもち二条」。食物繊維が豊富で健康食材として使用します。供合営農組合では、今年から試験的に栽培。追肥の量を10アール辺り4キロ、2キロ、追肥無しの3通りの方法で試験します。
 5月10日に2台のコンバインを使用し、3ヘクタールを収穫しました。今年は天候に恵まれ、生育は順調。品質、収量共に平年並みの仕上がりとなっています。来年は、今年の試験の結果を活かし、栽培面積を10倍の30ヘクタールに増やす予定です。供合営農組合長の水谷家津雄組合長は「もち麦は、健康食材として国内の需要が増えています。今後は、業者と提携し、新商品を作るなど計画しています。もち麦を引き続き頑張って育てていきたいです」と話しました。
 JAは集中出荷にならないよう、期間を分けて麦を栽培します。もち麦から始まり、5月下旬にチクゴイズミ、6月上旬にミナミノカオリと作業の分散化を図ります。