あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

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小学生に田植え指導・白浜水田保全組合

 熊本市の河内小学校の5年生26人は5月14日、河内町の水田約5アールで田植えを体験しました。農地・水・環境保全向上対策事業の一環で、地元の白浜水田保全組合が毎年実施し、JA熊本市河内支店が共催しています。
 同組合の林田晃政さん(50)が苗の植え方を指導。品種は県産ブランド「くまさんの力」。靴下で水田に入ると横一列に並んで手植えし、約1時間で植え付けました。
 児童は、ぬかるみに足を取られながらも熱心に取り組み、「大変だけど、とても楽しかったです」「田植えは思ったよりきつかったです。農家の大変さがよく分かりました」などの感想が聞かれました。児童は、その後の稲刈りまで体験します。
 同組合は市の多面的機能発揮促進事業を利用し、約60ヘクタールの農地を管理します。定期的に農道の側溝や、ため池の泥を取り除き、草刈りをして地域の環境を守っています。
 田中清利組合長は「この活動を通して、子どもたちの笑顔が見られるのがうれしいです。農業に親しみを持って、一つでも子どもたちの身になってほしいです」と話しました。


大豆講習会・防除徹底を呼びかける

 JA熊本市は6月15日、大豆講習会を秋津カントリーエレベーターで開き、生産者、県、JA関係者ら45人が参加しました。
 大豆栽培で重要な点を、普及員とJA営農指導員が説明。適期・適量の播種、病害虫防除、圃場管理の徹底を呼び掛けました。
 JA管内の大豆生産団体は20団体で、同市の秋津・供合・健軍地区を中心に生産が盛んです。秋津地区の2021年度作付け計画は、豆腐などに加工される「フクユタカ」が約75ヘクタールで全体の8割を占めます。納豆加工に適した小粒大豆「すずおとめ」は約15ヘクタールで作付け。食品メーカー「丸美屋」と連携し、学校給食に提供します。
 同地区では昨年、土壌改良剤試験を実施。肥料の量を調整し、大豆の生育を調査しました。試験結果から、今年の肥料を検討します。営農指導員は「例年、カメ虫による等級低下が懸念されています。適期防除を徹底し、高品質生産を目指しましょう」と呼び掛けました。


次期作へ向けて病害虫対策・JA熊本市トマト部会

 JA熊本市の指導員と行政職員7人が6月中旬、管内のハウストマト79戸で黄化奇形病を調査しました。栽培終了まで徹底した防除をし、次期作への病害虫を防ぐのが目的です。今作2回目の結果は、発病株率2.9%と昨年より少ない結果となりました。
 県病害虫防除所は5月下旬、病害虫発生予察情報を出し、県内のタバココナジラミの寄生葉率が平年4.8%と報告しました。同病はタバココナジラミが媒介するトマトやミニトマトのウイルス病や、結実不良につながります。同防除所では、5月に栽培終了後の密閉処理による防除対策を発表しています。
 JAでは、毎年、病害虫の増える11月と、栽培終了前の6月の2回調査を行っています。次期作に向けて「出さない対策」を継続して呼び掛けました。栽培終了後に密閉処理を行い、植物体を完全に枯らし、10日以上処理を継続することで、微小害虫を施設内で死滅させます。指導員は「来年に向けて、最初から病害虫を出さないため、各種対策をしていきます」と話しました。


「ハウスミカン」出荷目前・テレビで魅力伝える

 熊本市河内町で6月18日、KKT熊本県民テレビ「もっこすキッチン」の撮影がありました。同番組はシェフの神保佳永さんが、熊本の農産物を使った手軽に作れるおいしい料理を考案、紹介しています。収録では地元で収穫した「ハウスみかん」を使った「みかんの牛乳寒天」を作成します。
 番組に出演する「もっこすファイヤー」の2人が、JA熊本市柑橘部会ハウスみかん部の上野洋治部会長のハウスを訪れ、ハウスみかんの特徴や、栽培方法を紹介しました。
 同部会は生産者5戸が約2ヘクタールで「興津」「宮川」などを栽培しています。全農式点滴灌水キットを導入し、ハウスみかんの樹1本1本の水管理に取り組んでいます。6月下旬から出荷が始まり、8月中旬まで続きます。
 番組は7月13日に放送予定。上野部会長は「今年もハウスみかんが始まります。これからが旬のハウスみかんを味わってほしいです」と話しました。


JA共済優績組合表彰授与式・JA熊本市3部門受賞

 全国共済農業協同組合連合会熊本県本部は6月8日、JA熊本市本店役員室で2020年度の事業推進において特に優秀な業績をおさめたJAを表彰する「JA共済優績組合表彰授与式」を開き、JA熊本市は3部門の表彰を受賞しました。
 JA共済連、JA役職員ら11人が参加。今回はコロナ禍により規模を大幅に縮小し、各JAを共済連が巡回して、報奨品の授与を行う形式へと簡略化しました。
 表彰では、新契約優績表彰の建物共済の部及び、自動車・自賠責共済の部と、重点施策優績表彰を受賞。共済連の森哲弥部長より、JA野原泰夫組合長に賞状が手渡されました。
 共済部普及推進課西本友則課長は「来年も連続受賞を狙い、組合員に寄り添った推進活動を展開していきます」と意気込みました。