あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

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市場担当者と連携 販売力強化目指す JA熊本市春夏瓜類、春野菜生産圃場視察会

 JA熊本市は3月8日、関東から中四国までの主要取引市場14人を産地に招き、春夏瓜類、春野菜の生産圃場(ほじょう)視察会を3年ぶりに開きました。JAオリジナルブランド「夢未来」農産物の消費拡大と販売力強化を目指し、市場担当者との連携強化に努めます。
 同日はJA管内で栽培する大玉スイカ、イチゴ、トマト類、ナスの圃場を視察し、JAの担当職員が出荷規格や品種について説明。4月下旬から始まる出荷最盛期を前に農産物の生育状況や消費地需要について意見を交換しました。参加者からは「反当たりの収量はどのくらいか」「去年と比べての出荷量、生育はどう違うか」など様々な質問が飛び交いました。
 JAは同視察会を約10年前から続けています。データだけではなく、実際の生産現場を見てもらい産地側からの積極的な意見、要望を提供し、有利販売につなげています。
 営農販売課の原田直樹さん(40)は「農業所得向上のためにも、生産現場の情報や意見を市場に伝え、今後も密な連携を続けていきます」と話しました。
 


カラー出荷最盛期 JA熊本市御幸カラー部会

 熊本市御幸地区では、カラーの出荷が最盛期を迎えています。2月22日時点で日量3000〜3500本を週3回、関東、関西中心に出荷。今年はジャンボタニシの被害が多少あるものの、収量、品質は例年並みのできとなってます。去年よりも高単価で推移しており、5月上旬まで総出荷量約9万本を計画しています。
 JA熊本市御幸カラー部会は2人の生産者が37アールで栽培。収穫から花の選別、箱詰めまで全て生産者が手作業で行っています。運び込んだカラーを長さ、大きさに分けて1束ずつ丁寧に選別し、苞が白い「ウェディングマーチ」と熊本県の育成品種「ホワイトトーチ」、苞が緑色の「グリーンカラー」、「レモングリーン」の4種を出荷します。
 同部会の園田重信部会長は「今まで花が1番長い90cmサイズが人気だったが、50〜70cmの需要が出てきました。元々カラーは冠婚葬祭用で多く使われていましたが、コロナの影響で家庭用の小さいサイズの需要が増えてきました。消費者の需要に合わせて出荷対応していきたいです」と話しました。


地元の高校生受け入れ JAを学ぶ

 JA熊本市はキャリアチャレンジとして、熊本中央高等学校2年生3人を、7日から3日間受け入れました。未来を担う若者にJAの事業や地域の農産物を学ぶことで農業に関心を持ち、将来の進路選択の1つとして考えてもらうために実施しました。
 同高校の生徒は2月7日にJA営農部農産直販課でインショップの搬入作業や加工品の荷造り、搬送作業を体験。8日はJA白浜苺(いちご)部会磯野功明部会長のハウスを見学し、イチゴの生育や出荷についての質疑応答をした後、柑橘選果施設を見学。最終日の9日はJA直販部会の森富美代さんの自宅に向かい、畑やハウス内で作っている農産物やインショップに出荷するための袋詰め作業を見学しました。生徒は「直接生産者と話をする機会がなかったので、良い経験になりました。普段見ることができない農産物の様子やスーパーに並ぶまでの様子を知ることが出来て良かったです」と感想を話しました。
 今後も地元の児童や生徒らの施設見学や職場体験の受け入れを積極的に行い、地域農業への理解促進に貢献できるよう活動していきます。JA農産直販課の岡本久博課長は「次世代を担う子たちが農業に興味を持ってくれたらうれしい。今回の経験を進路に活かして頑張ってほしいです」と話しました。
 


タケノコ出荷開始 旬をお届け JA熊本市芳野筍部会

 JA熊本市芳野筍(たけのこ)部会は2月3日から品種「孟宗竹(もうそうちく)」の出荷が始まりました。初出荷には80キロを集荷し、地元市場へ出荷。4月の出荷最盛期には日量3トンまで増え、4月下旬まで続きます。
 2023年産は夏の干ばつの影響が懸念されますが、昨年よりは収量が増える見込みです。イノシシの被害が多々あったものの、生育は順調で収穫がしやすいサイズのものが多く、品質は良好なものができています。
 同部会は30戸の生産者が栽培。JA経済連で定めた出荷規定に則り、3Sから3Lの大きさを2キロ、4キロ、10キロ箱に選別して出荷し、総出荷量40トンを目指します。
 同部会の内田一臣部会長は「旬のタケノコをたくさんの人たちに食べてほしいです。資材、肥料高騰などで厳しい状況ですが、良い品物を出荷し高値で取引できるよう頑張っていこう」と話しました。


小玉スイカ出荷スタート JA熊本市東部スイカ部会小山戸島支部

 JA熊本市東部スイカ部会小山戸島支部で1月27日から小玉スイカの出荷が始まりました。品種は「スウィートキッズ」。初出荷には約150ケース(1ケース約8キロ)を関東地方中心に出荷しました。
 2022年度は出荷前の寒波が懸念されたが、影響や被害もなく、出荷計画通りのスタートをきり、作柄良好で糖度の乗りも良く、L、Mサイズ中心に例年並みの収量です。
 同支部は農家5戸が無加温ハウスで栽培。収穫した小玉スイカを見た目や叩いた音を聞いて手選別しています。
 松野静一部会長は「今年も順調なスタートを切れました。高品質なスイカを出荷していきたいです」と話しました。