あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

トピックス - トピックス

イチゴ クリスマスに向けて出荷ピーク

 熊本市管内で12月19日、クリスマスに向けてイチゴの出荷がピークを迎えています。現在日量約4000パック(1パック250グラム、6〜30粒入)を出荷。今年はクリスマス時期に1番果の出荷ピークが重なり、生産者は出荷作業に追われています。2番果は例年より早く1月10日頃から出荷が始まる見込みで、順調に連続出荷が行われる予定です。

 JA熊本市白浜苺部会は「紅ほっぺ」「さがほのか」の2品種を、18戸の農家が6・4ヘクタールで栽培しています。炭酸ガスの使用や、午前中の収穫の徹底により、高品質で棚持ちの良いイチゴの出荷を行っています。

 村上栄朗部会長は「今年は国の補助事業で高設栽培の施設を導入し、部会の約半分が高設栽培で生産を行っている。労力の軽減、雇用の確保につながるので、収量増、高品質のイチゴの生産につながる」と話します。

 商品パッケージには、県のPRキャラクター「くまモン」のイラストをあしらい消費拡大につなげます。生産者の名前を印字し、消費者が安心して購入できるようにしています。2014年産は、全体で250トンの出荷を見込みます。



育てて食べて「ひご野菜」に親しむ

春日ぼうぶらのシチューを一緒に会食
春日ぼうぶらのシチューを一緒に会食

 熊本市白山小学校5年生の児童らは12月17日、学校の花壇で育てたひご野菜「春日ぼうぶら」を学校給食で味わいました。ひご野菜の収穫を祝い、「春日ぼうぶら」の苗を贈呈したJA熊本市女性部員を招いて、交流を深めながら一緒に会食しました。6月末に植えた6本の苗から47キロの「春日ぼうぶら」が収穫でき、全校生徒約600分の春日ぼうぶらシチューが出来上がりました。

 JA熊本市や熊本市教育委員会、熊本市農水商工局は、ひご野菜15品目の存続、学校へのひご野菜の普及啓発に取り組んでいます。小学校への春日ぼうぶらの苗の贈呈・給食交流会は今年で3年目です。

 児童らは、感謝状と春日ぼうぶらの生育過程などの感想文を綴ったものをJA女性部員らに手渡しました。児童は「春日ぼうぶらは生長が早く、想像よりも大きく育った。カボチャより甘みがあって、柔らかい」と感想を述べました。

 JA女性部と行政のパイプ役である北口和皇相談役は「子どもたちが、ひご野菜について興味を持っており、普及活動が定着していると実感している。地域の食材を食べて、元気に育ってほしい」と話しました。


南部支店切り花品評会

花の品質や見栄えを審査する審査員ら
花の品質や見栄えを審査する審査員ら
 

 JA熊本市南部支店専門部会は同支店で12月17日、花の栽培技術の向上を図ろうと切り花品評会を開きました。管内の生産者13人がユリ、カーネーション、バラなど32点の切り花を出品。西田誠也さんが栽培したカーネーション(品種モエ)が熊本市長賞に選ばれました。審査後の切り花は翌日、市価より安値で地域の住民らに即売しました。

 審査はJA熊本市の今井洋介副組合長と、県・市やJAの指導員が、病気や病害虫の被害や、花の揃い、見栄えなどを観点に行いました。

 徳本和幸部会長は「生産者は減ってきているが、品評会に出品された花はどれも品質が良い。寒い時期なので花のもちも良く、即売会で販売される花はお正月まで楽しんでもらえると思う」と話しました。

 そのほかの審査結果は次のとおり。

▽組合長賞=千場教雄(ユリ、品種ピコ)

▽特別賞=本信人(オンシジウム、品種ゴアラムジー)


JA熊本市城山支店農産物品評会

城山地区でとれた野菜を審査する審査員ら
城山地区でとれた野菜を審査する審査員ら

 JA熊本市城山支店は12月13日、第31回農産物品評会を地元のスーパー・パディーマーケットの駐車場で開きました。管内の農家80人が農産物(231点)や加工品(76点)計307点を出品し、熊本市賞に古川盛康さんのキャベツが輝きました。審査後の即売会では、採れたての野菜や生産者手作りの漬物などを買い求める地域住民で賑わいました。

 審査会場には、城山地区で生産が盛んなキャベツをはじめ、旬を迎えた白菜や水菜、大根漬けや梅干などが並びました。審査は県・市やJAの指導員が、病害虫の被害がないか、野菜の特徴が出ているかなどを観点に行いました。

 品評会は同支店運営委員会や生産部会が中心となり、地元のスーパーと協力して開いています。

その他の主な入賞者は次の通り。

▽パディー特別賞=中村ミネ子(かす漬け)

▽組合長賞=豊田敬州(キャベツ)、三原あや子(水菜)、松田順子(大根漬け)

▽パディー賞=本田春美(キャベツ)、鳥本道子(茄子・ホウレンソウ)、建石和美(ブロッコリー)


昔の農具を使って大豆の脱穀体験

 熊本市秋津地区の大豆生産者らは12月10日、地元の秋津小学校で昔の農具を使った大豆の脱穀体験を行いました。小学3年生の児童らは、生産者から「ぶりこ」や「とうみ」の使い方を教わりながら、7月に学校の花壇(約0・4アール)に植えた大豆を脱穀。収穫した28キロの大豆は、1月の学校給食で大豆サラダにして試食します。

 児童らは始めに、シートの上に広げた大豆の鞘の上に乗って踏んでほぐし、音を立てながら行う作業に大盛り上り。その後、鞘を叩いて殻の中から大豆を出す「ぶりこ」や大豆と殻を選別する「とうみ」を使い、徐々に綺麗な大豆が顔を見せると歓声を上げて喜んでいました。

 脱穀作業を終えた児童は「大豆を一粒一粒大事に食べようと思った」と話しました。収穫した大豆は、豆腐や味噌に使う「フクユタカ」、学校給食の納豆にも使われている「すずおとめ」の2種類です。

 秋津小学校では、1年間大豆の播種から、脱穀、味噌作りなど一連の流れを体験しています。地元で生産が盛んな大豆に親しんでもらおうと、5年前から秋津地区の大豆生産者らが取り組んでいます。

鞘から出てきた大豆
鞘から出てきた大豆
生産者と一緒に「ぶりこ」を使って脱穀
生産者と一緒に「ぶりこ」を使って脱穀
「ぶりこ」の使い方を説明する生産者
「ぶりこ」の使い方を説明する生産者
脱穀する前の大豆
脱穀する前の大豆
大豆の鞘を足で踏んで大盛り上り
大豆の鞘を足で踏んで大盛り上り
「とうみ」で大豆を選別
「とうみ」で大豆を選別