あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

トピックス - トピックス

熊本のシンボル「熊本城」復興支援金を贈呈/JA熊本市女性部

宮本組合長(右)らが植松副市長(左)へ支援金を手渡しました
宮本組合長(右)らが植松副市長(左)へ支援金を手渡しました

 JA熊本市女性部は、熊本地震で多大な被害を受けた熊本のシンボル「熊本城」の復興支援活動に精力的に取り組んでいます。11月13日は、宮本隆幸組合長と田島イツ子女性部長ら4人が同市役所を訪れ、10月14日、15日に開催された「KAB元気フェスタ2017」でのチャリティー販売の売上金を「熊本城災害復興支援金」に全額寄付しました。

 チャリティー販売では、女性部員手作りの味噌やとれたての野菜を使った豚汁1000食と新米「くまさんの力」のおにぎりを販売。

 宮本組合長が「JA女性部らしい活動を通して、熊本のシンボルである熊本城の復興を支援したい」とあいさつし、田島部長が植松浩二副市長に直接手渡しました。

 JA女性部は、現在会員数1010人。今後は、地域貢献活動の一環として、熊本市主催の熊本城マラソンでの手作りみそ汁提供や、様々な事情を抱える子どもたちを支援する「子ども食堂」に熊本市産の野菜を無償提供する取り組みを実施する予定です。田島部長は「今年から新たに始めた『子ども食堂』へ提供する野菜栽培などのように、女性部としてできることに積極的に取り組んでいきたい」と話しました。


安全・安心な青果物生産を知ってもらう/コープデリ視察

 JA熊本市は11月9日、同市のJA広域野菜選果施設で、コープデリ連合会役職員を招いて圃場視察を開きました。コープながのの上田均理事長をはじめ、各地のコープ役職員10人が参加。産地の特徴や生産者の声を届け、生協とJA産地の関係性を深めることで、青果物販売事業におけるパートナーシップを確立する狙いです。

 今回、JA全農青果センター(株)の呼びかけで実現した視察研修で、初めての試み。同日はJA熊本市の主力園芸品目のナスとミニトマトの圃場と野菜選果施設を視察しました。参加者らはそれぞれの圃場で、営農指導員や生産者から栽培ポイントや環境制御技術などについて説明を受けました。

 JA熊本市園芸部会の永井豊部会長がミニトマトを栽培する軒高耐候性ハウスでは、統合環境制御技術による減農薬と安定供給システムについて多くの感心が寄せられました。永井部会長は「養液システムで樹勢を調整している。環境制御で、冬場の結露による病気も発生しにくい。」と、参加者らに向けて、安心・安全な栽培について丁寧に説明していました。

 視察後は、各部会の女性部員がナスとトマトを使ったアレンジ料理を振る舞いました。参加者は生産者と直接交流し、生産現場への理解を深めていました。
宮本隆幸組合長があいさつしました
宮本隆幸組合長があいさつしました
小山永治ナス部会長のハウスで収穫体験
小山永治ナス部会長のハウスで収穫体験
女性部員の手作りレシピ
女性部員の手作りレシピ
永井部会長が丁寧に説明していました
永井部会長が丁寧に説明していました
営農センターで茄子の選別作業を見学
営農センターで茄子の選別作業を見学


被災水田で大豆収穫スタート

順調に進む「すずおとめ」の収穫
順調に進む「すずおとめ」の収穫

 熊本市の農事組合法人秋津営農組合は11月1日、大豆「すずおとめ」の収穫を開始しました。今年は熊本地震の復興に向けた地盤工事の影響で、大豆を作付けできない圃場があり、一部栽培面積を減らしたものの、「すずおとめ」30ヘクタール、「フクユタカ」100ヘクタールを合わせた130ヘクタールを収穫します。収穫作業はフクユタカを含め12月まで続く見込みです。

 作業は、オペレーター11人が手分けして、コンバインで行います。圃場内にうねりがあり地震の影響が残る中、事故に注意しながら進めていきます。

 現場の担当職員は「JA熊本市秋津乾燥調製貯蔵施設(秋津カントリー)を効率よく回転させるため、圃場での乾燥を心掛けている。熟れ具合を見て時期を調整して刈取りを進めていく。」と話しました。

 「すずおとめ」は全量を食品メーカー「丸美屋」と契約栽培しており、今年も県内の小中学校へ給食用納豆として供給します。主に豆腐に加工される「フクユタカ」の収穫は11月中旬から始める予定です。


夢未来ブランド早生温州ミカン出荷スタート

 JA熊本市夢未来柑橘選果場(熊本市西区河内町)で、10月31日より始まった早生温州ミカンの選果・出荷が順調です。早生温州ミカンは、JA熊本市柑橘部会が出荷する露地温州ミカンの中で、一番生産量の多い品種。特選ブランド「夢の恵」をはじめ、レギュラーミカンや貯蔵ミカンなどを12月中旬まで約8400トン(前年比28%増)の販売を計画します。

 中川晃一部会長の園地では、連日収穫作業に追われています。11月5日は4トンを収穫。中川部会長は「11月1日の初売りで上々の評価を得られた。今後も継続して、収穫・出荷に臨みたい」と今年産ミカンの生産販売に意気込みを見せました。

 同部会では高品質なミカンの生産を目指し、透湿性マルチシートの被覆やフィガロン乳剤散布に取組んでいます。部会員全員が適期収獲や家庭選果をすることで出荷効率向上を図ります。中川部会長は「計画的に出荷し、有利販売を目指すとともに、消費者へ夢未来ブランドの美味しいミカンを安定的に供給したい」と話しました。

 同選果場は、全国有数の温州ミカン出荷量を誇ります。ハウスミカンや露地栽培の温州ミカン、デコポンなど年間約3万トンの柑橘類を出荷しています。スイング式自動秤量機などを備え、高品質なミカンの出荷を行っています。
順調に早生ミカンを収穫する中川部会長
順調に早生ミカンを収穫する中川部会長


味噌作り伝えて14年目/JA熊本市女性部供合支部

 JA熊本市女性部供合支部は毎年、地元託麻北小学校3年生の児童を対象に味噌作り見学会を開いています。社会科見学の一環で行うもので、今年で14年目の開催となります。材料となる大豆は全て熊本市産のもので、無添加で安心・安全な味噌を作っています。

 11月1日は、女性部員らの指導のもと、同小学校の3年生90人が大豆と麹、塩を混ぜ合わせる工程を見学しました。ミンチ機にかける工程に参加した児童らは大きな歓声をあげていました。作業を終えた児童が「味噌はなぜ出来上がるまで寝かせるのか」など質問すると、女性部員が一つ一つ丁寧に答えていました。今回作った味噌は3カ月ほどで完成し、児童らに持ち帰ってもらい自宅で食べてもらいます。

 同支部では、毎年7〜8キロの味噌を同小学校へ贈呈しており、学校給食に活かしています。瀬上カチ子支部長は「子どもたちとの交流を継続させ、伝統的な味噌作りや味噌の味を伝えていきたい」と話しました。
興味津々に見学する児童たち
興味津々に見学する児童たち
ミンチ機にかける作業体験をしてもらいました。
ミンチ機にかける作業体験をしてもらいました。