あぐりキッズスクール

JA熊本市は、子どもたちに体験を通して農業や食の大切さを学んでもらおうと「あぐりキッズスクール」
を開校しました。今年も女性部、青壮年部と協力しながら、田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫体験などの
開催を予定しています。

トピックス - トピックス

初導入メロン『肥後グリーン』初出荷・西南東部メロン部会東部支部

収獲に大忙し
収獲に大忙し

 JA熊本市西南東部メロン部会東部支部では、メロン「肥後グリーン」の出荷シーズンを迎えています。今年産より新たに導入した品種で、初出荷した4月23日には約100ケース(1ケース・5キロ・4玉)が出揃い、順調な滑り出しです。

 東区鹿帰瀬町の桝田広蔵さん(66)のハウスでも、朝7時から収穫作業に追われていました。同日は300玉を収穫。桝田さんは「育成期に低温が続き、玉肥大が十分ではないものの、順調に収穫を進めることができている」と話します。

 新たに導入した「肥後グリーン」は大玉長球型、淡緑色の果肉で、シャキシャキとした食感と糖度16度以上の高糖度なのが特徴。収穫後の日持ち性が高く、食味が良いため、市場からの要望も増えている品種です。またアンテナ(茎)無しで出荷できるため、作業の効率化が期待できます。

 今後、5月の大型連休に向けて出荷最盛期を迎え、6月いっぱいまで出荷が続きます。最盛期は最大日量600ケース(約2400玉)を見込んでいます。シーズンを通し、総出荷数量約3000ケース(約1万2000玉)を目指します。営農指導員は「『肥後グリーン』は一般的なメロンと違いアンテナの有無が品質に関係しない。アンテナ管理の大変さを省くことで、少しでも早い選果・選別を徹底し、市場へ安定的に提供していく」と話します。


遊休農地を活用して野菜栽培・JA熊本市女性部総会

第27回女性部総会
第27回女性部総会

 JA熊本市女性部は4月17日に開いた第27回女性部通常総会で、「子ども食堂」に提供する野菜を、遊休農地を活用し栽培することで、安定的に野菜提供することを決めました。平成30年度は2回実施し、より継続性のある取り組み内容とするとともに、遊休農地を活用することで農地保全にも寄与する考えです。

 現在、第2回目の贈呈となる5月下旬に向け、南区天明地区の圃場5アールで、営農指導員と協力しながらキャベツとジャガイモを栽培しています。今後は、遊休農地の環境整備や各支部との連携強化に取り組みます。担当職員は「提供できる野菜の品目数を増やしたい。部員とJAが協力し合いながら持続的な活動になることを目指したい」と話します。

 田島イツ子部長は「長期にわたり地域に根ざした活動を続けてきました。今後も「子ども食堂」など新たな取り組みに挑戦しながら輪を広げていきたい」と話します。

 「子ども食堂」は、2016年から始まった、貧困など様々な事情で食事を十分取れなかったり、1人で食事をしたりする子どもや高齢者などを支援する熊本市の福祉支援事業。現在14団体が活動しています。

 総会では、女性部員約120人が出席し、部長に瀬上カチ子さん(75)を新たに選出。女性部活動計画として食農教育の取り組みやJA運営への女性参画推進としてJA理事に女性3人を登用するなどを重点的に取り組むことを承認しました。


「なすび記念日」に「でこなす」PR・JA熊本市ナス部会

生産者が直接ナスのレシピを説明しました
生産者が直接ナスのレシピを説明しました
園児たちもつややかなナスにくぎ付け!
園児たちもつややかなナスにくぎ付け!

 JA熊本市ナス部会は、4月17日の「なすび記念日」に伴ったナスのPR活動に取り組んでいます。4月16日は市内西南地区の保育園16か所と病院へナス51箱(1箱・30本)を贈呈。記念日当日には、市内量販店2店舗にて試食宣伝会を開催し、部会独自のレシピを活用した簡単料理を買い物客に振る舞いました。

 熊本市西区のマックスバリュー田崎店では、ナス部会の女性部員3人が電子レンジを使ってできるオリジナル時短レシピを紹介。立ち寄った主婦らから「簡単でおいしい。今日の夕飯に出してみたい」「生産者の顔が見えるから安心」と声が上がっていました。

 JAナス部会の小山永治部会長は「ナスは栄養も豊富で、夏場に持ってこいの野菜。大人も子供も食べられるレシピを提供し、需要拡大に努めていく」と話します。

 記念日に合わせたPR活動は「なすび記念日」の周知とJA熊本市産の夢未来ブランドである「でこなす」をPRすることを目的とし、今年で8回目。安心・安全で新鮮な地産地消のナスと、四季に応じた美味しく簡単なメニューをレシピとして紹介することで、ナスの消費拡大に努めます。


早期米・順調に田植え・白浜営農組合

鮮やかな緑色のラインができていました
鮮やかな緑色のラインができていました

 有明海に面した温暖な気候を生かし早期米栽培がさかんな西区河内町白浜地区で、田植えが始まっています。白浜営農組合は4月16日、17日の2日間、早期米「キヌヒカリ」を約20ヘクタール植え付け。6月中旬には普通期米「くまさんの力」約23ヘクタールを田植え予定です。

 代掻きを済ませた水田には、田植え機がうなりをあげながら約15センチに伸びた苗を瞬く間に植え込み、鮮やかな緑色の早苗の列ができていました。8月中旬のお盆前後に収穫期を迎えます。

 同組合の組合員数は約180人。約23ヘクタールの圃場を、オペレーター16人、役員15人が一括管理します。17年産は7・9俵(1俵60キロ)の反収となり、今年産は反収8俵を目標に掲げています。

 横田憲章組合長は「天候に恵まれ、3月中旬に播種した苗が順調に育ち、予定通り田植えができている。収穫に向けて管理を徹底していく」と意気込みます。


「ハナショウブ」5月の節句需要に向け管理徹底・JA出水支店花卉部会

 熊本市江津湖水系の豊富な湧水で育つハナショウブが出荷シーズンを迎えました。JA熊本市出水支店花卉部会では4月17日から出荷をスタートしており、現在日量約50ケース(1ケース花100本・葉250枚)を週3回出荷しています。

 同日はJA出水支店で2017年産ハナショウブの規格査定会を行いました。部会員2人が早朝から持ち寄ったハナショウブの長さ・重量を計測し、出荷規格や等級などについて確認しました。色は薄紫と濃紫があり、長さ・重量によって特・秀・優の3段階に階級を分けて出荷します。JA熊本経済連の担当者から販売に関する情勢報告があり、高品質出荷に向けて意見交換をしました。

 田畑一之部会長は「寒暖差の激しい天候が続く中、生産者の努力で例年通りに順調な出荷ができている。本年産は葉の締まりもよく品質も良好だ」と自信をのぞかせます。

 部員4人で構成する同部会では、ハナショウブを農家2人が1ヘクタールで生産し、ハナショウブの他、シマガマやローソクガマ、シマフトイ、テッポウユリなどを無加温ハウスで栽培しています。今後は、4月下旬から出荷最盛期に入り、最大で約60ケースの出荷日量となる見込みです。5月の節句需要に向けて栽培管理を徹底し、高水準な安定出荷に努めます。
順調に出荷されるハナショウブ
順調に出荷されるハナショウブ