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■住民らが農業とふれあう

 熊本市の良町営農組合は8月7日、「いきいきふれあい農園」の初めての現地実習を同市良町の畑で開きました。実習は全員で共同作業する「初心者体験コース」で、第1回目は「実践コース」の受講者らも参加し17人が肥料散布や畝作り、ニンジンの種まきを体験しました。

 同組合とJA熊本市農業支援センターが技術指導。事前に整備していた270平方メートルの畑に、参加者全員で肥料を散布。小型管理機の実演指導もあり、機械やスコップを使い畝作りにも取り組みました。

 受講者らは長さ11メートル、幅1・3メートルの畝を作ると、浅めの溝3列に約3センチ間隔で種をまき、遮光と湿度保持のため、もみ殻をかぶせて仕上げました。

 参加した同市良町の主婦、大倉由希子さんは「野菜の育て方を学びたいと思ったのがきっかけ。家庭菜園で上手に作れるよう栽培管理も勉強したい」と意気込みを語りました。同組合の村上義雄組合長(62)は「住宅街の遊休農地を活用し、住民の農業への理解促進や農家の高齢化対策、食料自給率向上などを念頭に新たな都市型農業を目指したい」と話しました。

 今後は、11月まで7回の実習でキャベツやブロッコリーなど11種類の野菜栽培に取り組み、12月に収穫を予定しています。

機械を使い、土を耕す受講者ら