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web版「Window」

JA熊本市の最新情報をお届けしている広報誌「Window」。
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をお書き添えの上、発行翌月15日までお送りください。
抽選で5名の方に粗品を進呈いたします。
尚、お預かりしました個人情報は目的以外の用途には使用いたしません。

 
 

No.136 2015年3月号

 
今月の表紙
特集 秋津産大豆で食農教育
ニュース&トピックス
女性部・青壮年部情報
こんにちは!職員紹介
みんなの広場
ごはん・お米とわたし
食のはなし
バラエティクイズ
   

 

今月の表紙

ピーマン

 「ピーマンは苦いイメージがあるけれど、私が育てるエースピーマンは、普通のピーマンより甘くて、生でも食べることができます」と笑顔で話すのは、岡島和正さん(57)。農家だった祖父の希望に応えて、24歳で就農し33年目を迎えます。現在、妻のひとみさん(54)と、4年前に就農した息子の聖二さん(27)と一緒に、熊本市東部地区でエースピーマンを栽培しています。
 東部地区でエースピーマンの栽培が始まったのは20数年前。他にないものを植えて付加価値をつけようと、生で食べられる大型のエースピーマンの栽培を始めたそうです。部会発足時のメンバーだった和正さんは「やっとエースピーマンの人気が出てきたところ。先見の明があったかな。」と話します。和正さんは、3年前に農薬低減のため天敵スワルスキーカブリダニによる害虫防除を始めました。天敵放飼により秀品率が上がり、現在部会の約半数が天敵による防除に取り組んでいます。
 「ノウハウは覚えただろうから、後は経験を重ねて肌で覚えてもらい、今後主力を切り替えていきたい」と期待を寄せる和正さん。
聖二さんは「ピーマンは手をかけた分応えてくれる。農産物の微妙な変化に気づき、タイミングを逃さず作業を進め美味しいピーマン作りをしていきたい」と話します。
 学校給食にも出しているエースピーマン。「ひき肉と一緒に炒めてケチャップで味付けをし、チーズをトッピングすれば子どもたちは喜んで食べます」とひとみさんは教えてくれました。

 
生で食べられるエースピーマン
 
スワルスキーカブリダニを放飼する聖二さん
 

 

特集

秋津産大豆で食農教育

 大豆の栽培が盛んな熊本市の秋津地区では、特産の大豆を使って、地元秋津小学校で食農教育に取り組んでいます。大豆の生産者、JA熊本市湖東支店女性部味噌クラブが、年間を通して、秋津小3年生の児童に大豆の播種から加工まで指導しています。児童からは大豆名人、味噌名人の名で親しまれています。

 Ⅰ.学校の花壇に大豆を播種
7月中旬、秋津小学校の花壇に大豆を播種しました。播種したのは、学校給食の納豆に使用されている「すずおとめ」、豆腐や味噌に使われる「フクユタカ」。児童らは生産者らの指導のもと、人差し指で土に穴を開け、学校の花壇(約0・4㌃)に1穴に3粒ずつ約990粒を植えました。「育つのが楽しみ」「早く収穫したい」と育つのを楽しみにしていました。

Ⅱ.昔の農具を使って脱穀体験
 12月初旬、秋津小学校のグラウンドで、昔の農具を使った大豆の脱穀体験を行いました。はじめに、シートの上に広げた大豆の鞘の上に乗って踏んでほぐす作業に挑戦。勢いよく音を立てる大豆に大盛り上り。その後、鞘を叩いて殻の中から大豆を出す「ぶりこ」や大豆と殻を選別する「とうみ」を使いました。脱穀作業を終えた児童は「大豆を一粒一粒大事に食べようと思った」と話していました。

Ⅲ.加工所(美素工房)で味噌作り体験
 11月下旬、湖東支店内にある味噌加工所「美素工房」で、秋津産大豆「フクユタカ」と麦を使って味噌作りをしました。味噌クラブの女性部員の指導のもと、麦と麹を混ぜる作業や大豆とあめ(大豆を煮た汁)を混ぜる作業を行いました。児童らは「美味しくなぁれ」と掛け声に合わせて一生懸命混ぜていました。麦40㌔、大豆20㌔、塩10㌔を使用し、約70㌔の味噌を作りました。

Ⅳ.手作り味噌の贈呈
 1月下旬、11月下旬に児童と一緒に作った味噌を贈呈しました。小学校を訪れ味噌を1キロずつ配布。児童らは丁寧にパックに入れて家に持ち帰りました。待ちに待った手作り味噌の完成に「お味噌汁にして食べたい」と大喜びでした。

Ⅴ.給食交流会
2月下旬秋津小学校で、生産者と児童が給食を食べて1年の活動を振り返りました。給食には、手作りした味噌を使ったおでん、市内の小中学校の給食に使用されている秋津産大豆「すずおとめ」の納豆『パワーキッズ』が登場しました。

 
学校の花壇で大豆を栽培
 
「ぶりこ」を使って脱穀
「おいしくなぁれ」で味噌作り
 
生産者と児童が一緒に給食を食べて交流を深めます

 

ニュース

新人王賞に甲斐健太朗さん 県農業コンクール大会

 第55回県農業コンクール大会(県・農業団体・熊本日日新聞社主催)の表彰式が1月29日、ホテル熊本テルサで開かれ、新人王賞に天明地区でナスを生産する甲斐健太朗さんが入賞しました。甲斐さんは調理師を経て26歳で就農し、土壌分析による施肥の適正化や農薬に頼らない害虫防除で、高品質でコストを抑えた栽培法を確立。ジュニア野菜ソムリエと元料理人の経験を生かし、試食宣伝にも力を入れています。
 今回は、「経営体」「新人王」「食と農」の3部門で34個人・団体の功績をたたえ、地域の農業振興に尽力した13個人・団体に「地域貢献賞」「農業貢献賞」が贈られました。

 
表彰を受ける甲斐さん
 
 

 

ニュース

熊本市の農産物でランナーをおもてなし

 2月15日に開催された第4回熊本城マラソンで、JA熊本市は全国各地から参加した約1万3千人のランナーを熊本市の農産物で応援しました。飽田支店前では、ミニトマトやミカン、『くまさんの力』のおにぎりなどを用意。JA熊本市茄子部会女性部による色鮮やかなナスゼリーやナスジャムを乗せたクラッカーも振舞われました。ランナーたちは完走を目指し、農産物を味わっていました。

 
農産物を味わうランナーたち
 
 

 

女性部情報

味噌汁ときな粉餅でお出迎え

 2月15日に開催された第4回熊本城マラソンのゴール会場で、JA女性部員は、手作りの味噌汁ときな粉餅で完走したランナーを出迎えました。市内2つの女性組織と「おもてなし隊」を結成し、味噌汁約9千食、きなこ餅2000食を準備。ランナーたちは、温かい料理と完走した喜びを味わっていました。

 
完走したランナーを出迎えた女性部員